最先端テクノロジーに習熟し、
社会を変える。

立花 良範

立花 良範
デジタルコンサルティング本部 統括本部長



92年にアクセンチュアの前身企業に入社。その後、業務用のプログラムの基盤設定を行うなど、主に通信・ハイテク業界のお客様をサポートしてきました。プロジェクトマネジャー時代には、数百人規模の大型オフショア案件の統括も経験。7年ほど前からマネジング・ディレクターとして、現在のテクノロジーコンサルティング部門を統括しています。

これからの企業は、どのように変化していくのでしょうか?

これまでのITは、経営者にとって電気・ガス・水道などのユーティリティと同様にコストとして捉えられてきました。しかし、厳しい経営環境のなか、いまではIT活用こそが、現状を打開し、売上拡大の扉を開く必須のアイテムであると再評価されています。

中でも、お客様が注目しているのが「デジタル」というキーワード。アクセンチュアは、「デジタル」を2つの側面から捉えています。1つは、ソーシャルやモバイルをエンドユーザーとの接点でどう活かしていくかという「デジタルカスタマー」という側面。もう1つは、企業の内部プロセスの中でデータを活用したアナリティクスなどの「デジタルエンタープライズ」という側面です。

いまや、広告会社がテクノロジー企業を買収し、IT企業が逆にマーケティングや広告の領域に進出する時代です。お客様も顧客接点のデジタル化に注力しています。しかし、本当に顧客接点のデジタル化を望むのであれば、在庫情報をリアルタイムで顧客へ提供するなど、バックヤードにある企業システムもデジタル化していかなければなりません。実は、この両面をサポートできるのがアクセンチュアの強みなのです。

テクノロジーコンサルタント職の役割とは?

アクセンチュアのテクノロジーコンサルタント職というのは、いわば、テクノロジーの最先端技術を熟知した人材です。コーポレート戦略のスキルに軸足を置いた戦略コンサルタント職や、サプライチェーンやCRMなどの業務プロセスに軸足を置いたビジネスコンサルタント職に比べ、テクノロジーコンサルタント職はテクノロジーが経営にどのようにインパクトをもたらすのかという視点に重きを置いています。ただし、単なるテクノロジーありきではなく、企業価値を創出するために業務プロセスや組織を総合的に見ていく点では、他のコンサルタント職とも違いはありません。

そのため、テクノロジーコンサルティングには非常にバラエティに富んだ人材が集まっています。ITインフラやクラウドに強い人材はもちろんのこと、スマートフォンのアプリケーション開発に長けた者、データサイエンティストやマーケティングスキルを持つ者、当然戦略系のコンサルタントもいます。さらに最近では、ウエブデザイナーや広告会社にいそうな、いわゆる右脳的な人材も採用しています。

立花良範

テクノロジーコンサルタント職の魅力とは?

冒頭にお話したように、例えば「デジタル」というキーワードに対しても、顧客接点だけではなく、企業組織のあり方に関してまで踏み込んだ提案ができる。それがテクノロジーコンサルタント職の魅力です。また、テクノロジーを専門にした企業は数多くありますが、通常は自社の製品やソリューションを担がざるを得ません。しかし私たちは、ニュートラルな立場で、常にマーケットや企業にイノベーションをもたらす最新テクノロジーを追いかけ、触れ続けています。その機会の多さがどの企業よりも豊富にあるのも大きな魅力の一つでしょう。

そして通常コンサルタントというのは、お客様から報酬を受け取り、1対1の関係でリスクをとらずにビジネスを展開するのが一般的です。しかし、アクセンチュアでは、お客様とのリスクある協業も実施しています。先日発表された「TRAVEL JAPAN Wi-Fiプロジェクト」では、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスと共同開発した先進分析プラットフォーム「Ideal Insight」が採用されています。外国人観光客に無料でWi-Fiを提供し、代わりに匿名化されたリアルタイムの行動データを取得するというもの。面白いのは「どこで何をしたか」だけではなく、「どのような経路で移動しているか」まで分かること。実は、お金を落として欲しい観光地を素通りしていたといったデータもグラフ化されてしまうわけです。テクノロジーを専門にしつつ、単なるコンサルタントでも終わらない。私たちの部門ではこうした最先端の取り組みも行っています。

立花良範

新卒のみなさんへのメッセージをお願いします。

私たちが求める人材は、次の3つです。

第一に新しいものに対する好奇心が豊富な人。チャレンジすることを厭わない人です。

第ニには、アントレプレナーシップ(起業家精神)を持っている人。そのくらいの気概のある人だと、よりアクセンチュアを楽しめるはずです。

そして最後は、自己実現や自身のキャリアのためにだけ仕事をするのではなく、世の中や社会への貢献を考えて働ける人です。これは、道徳的な観点から言っているわけではありません。社会の役に立つことでないと、人は対価を支払ってはくれないからです。つまり、ビジネスが成立するということは、他人の役に立ち、公の役に立つことなのです。

アクセンチュアは、会計事務所のコンサルティング部門から始まり、戦略、システム開発、アウトソーシング、そしてデジタルと常に新しいビジネスモデルを構築ながら長い歴史を歩んできました。ビジネスの変化と共に、自身も成長していく。そんなエキサイティングな環境の中でぜひ、私たちと一緒に成長していきましょう。


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